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2025/09/04Column

🎤 ボイトレマニアックシリーズ 声を響かせる位置と正しい発声方法

🎤 ボイトレマニアックシリーズ 声を響かせる位置と正しい発声方法

声を響かせる位置がなぜ大事なのか?

ボイストレーニングにおいて「声をどこに響かせるか」という意識は非常に大切です。

同じ声量でも、響きの位置によって相手に届く声・こもってしまう声に分かれてしまいます。

この記事では、声が響く位置の違いと、正しい発声のためのポイントを解説します。

「声が小さい」「通らない」「こもってしまう」とお悩みの方にぜひ読んでいただきたい内容です。


① 息(声)が後ろ気味の人は要注意

声の響きを「のどの奥」や「後頭部寄り」に置くと、どうしても声がこもってしまう傾向があります。

これは音の出口が奥に引っ込んでしまい、外に届く前に響きが吸収されてしまうためです。

結果として、自分には響いて聞こえても周囲には不明瞭に伝わってしまいます。

「自分では大きな声を出しているつもりなのに、相手からは聞き取りにくい」と言われる方は、このタイプが多いです。


② 声が前気味の人にありがちな問題

逆に、声を「口の前」や「鼻先だけ」に意識して出すと、声が浅く響きに厚みがなくなることがあります。

確かに「通る声」にはなるのですが、芯が足りずに平べったい音になってしまいます。

歌声や話し声に深みや安定感が欠け、「軽くて薄い印象」になってしまうのが特徴です。


③ 理想は「真上・真ん中」に響きを置くこと

最も自然でバランスの良い響きの位置は、「頭の真上にスッと抜けるような感覚」=真上の真ん中です。

この位置に響きを置けると、以下のメリットがあります。

  • 声がこもらず、はっきり届く
  • 厚みと明るさの両方を持った声になる
  • 喉に無理な力をかけず、楽に響かせられる

つまり、力まずに相手に届く理想的な発声につながります。


まとめ:声の響きは「前でも後ろでもなく真上」

声が後ろに行くとこもり、前に行きすぎると浅くなる。

大切なのは「真上・真ん中」を意識して、声を体の中心からまっすぐ上に抜けるように発声することです。

ボイストレーニングでは、響きの位置を正しく意識するだけで驚くほど声の通りが良くなり、聞きやすく、疲れにくい声を手に入れることができます。